ScreenCommand vs iPadの画面ミラーリング:画面のコピーか、テレビのためのブラウザか
画面ミラーリングは無料で、すべてのiPadとiPhoneに標準で備わっています。ケーブルをつなぐか「画面ミラーリング」をタップすれば、どのアプリを開いていても、テレビに画面のコピーが映ります。ScreenCommandがするのは別のことです。テレビに全画面のデスクトップブラウザを表示し、iPadやiPhoneをトラックパッドにします。それぞれが実際に何を映すのか、ミラーリングと拡張の違い、そして無料のミラーリングのほうが向いている場面を説明します。
画面ミラーリングとScreenCommandをひと目で比較
Appleサポートで確認 · 2026年10月| 機能 | 画面ミラーリング(標準機能) | ScreenCommand |
|---|---|---|
| 価格 | 無料 | $4.99の買い切り |
| テレビに映るもの | iPadやiPhoneの画面のコピー | 画面とは別の、専用のウェブブラウザ |
| ワイドテレビを黒帯なしで埋める | ✗デバイスの画面の形のまま | ✓ディスプレイのネイティブ解像度 |
| 大画面に合わせたウェブサイトのレイアウト | ✗デバイス向けのサイズを拡大 | ✓デスクトップ版のページ |
| デバイスから操作する、テレビ上のカーソル | ✗iPadでマウスをペアリングした場合のみ | ✓8種類のカーソルスタイル |
| アプリやゲームを表示 | ✓画面に出ているものなら何でも | ✗ウェブサイトのみ |
| USB-CケーブルでのNetflixなどのストリーミング | ✓各サービスのアプリで | ✓ブラウザで |
| AirPlayミラーリングでのNetflixなどのストリーミング | ✗映像が真っ黒になる | ✗ケーブルを使用 |
| 対応デバイス | すべてのiPadとiPhone | iPadOS 17以降のUSB-C搭載iPad、iOS 17以降のiPhone |
標準機能の動作は2026年10月にAppleサポートで確認したもので、変更される場合があります。AirPlayで保護されたストリーミングが映らないのは各サービスのコピー防止によるもので、どちらの方法のせいでもありません。
画面ミラーリングでモニターやテレビに映るもの
Mシリーズチップを搭載していないiPad、またはiPhoneをモニターやテレビにつなぐと、ミラーリングになります。大画面にはデバイスの画面がそのまま、デバイス自身の形で複製されます。iPadの正方形に近いおよそ4:3の映像では16:9のテレビの両側に黒帯が残り、縦向きのiPhoneは中央の細長い帯になります。ウェブページは小さな画面向けのサイズのまま拡大され、通知から文字入力まで、デバイスでの操作はすべてテレビにも映ります。
例外は、外部ディスプレイ用の映像を自前で描画するアプリです。AppleもiPhoneのドキュメントでそう説明しています。接続したディスプレイにはiPhoneの画面がミラーリングされますが、ビデオアプリのように2台目の画面向けの表示を持つアプリは例外です。映画がテレビいっぱいに映り、操作ボタンは手元のデバイスに残るのはこのためで、ScreenCommandもこのしくみで動いています。
ミラーリングと拡張の違い:ミラーリング以上のことができるiPadは?
拡張では、モニターが画面のコピーではなく、独自のアプリウインドウを持つ2台目の画面になります。iPadではStage Managerの拡張ディスプレイがそれにあたり、AppleはこれをMシリーズのモデルに限定しています。対象はiPad Air(M1、2022年)以降、iPad Pro 11インチ(M1、2021年)以降、iPad Pro 12.9インチ(M1、2021年)以降で、iPadOS 27でも変わりません。無印iPad、すべてのiPad mini、iPad Air(2020年)以前、2021年より前のiPad Proはミラーリングのみです。iPhoneには拡張ディスプレイがなく、ミラーリングになります。
拡張ディスプレイに対応するiPadをモデルごとに確認するか、ScreenCommandとStage Managerの比較をご覧ください。
ScreenCommandがその代わりにすること
ScreenCommandはミラーリングしません。モニターやテレビに、ディスプレイのネイティブ解像度でデスクトップ級のブラウザを画面の端から端まで描画し、その間、iPadやiPhoneはトラックパッドとキーボードになります。テレビに映るのはウェブページで、デバイスの画面全体ではありません。ミラーリングしかできないiPadでもiPhoneでも動作し、ケーブルでも、Apple TVへのAirPlayでも使えます。
- 黒帯なしのデスクトップ版サイト:ページは小さな画面を拡大したコピーではなく、テレビの解像度で、デスクトップ向けのレイアウトのまま表示されます。
- テレビ上のカーソル:iPadやiPhoneの上で指を滑らせて動かし、タップでクリック。ソファからでも見つけやすい8種類のカーソルスタイルがあります。iPadではBluetoothやUSBのマウス、トラックパッドも使えます。
- ケーブルでストリーミング:USB-Cケーブルなら、Netflix、Prime Video、Apple TV+、Paramount+、Peacockをブラウザで再生でき、YouTubeなどのウェブ動画はケーブルでもAirPlayでも再生できます。どの接続で何が再生できるかをご覧ください。
- 消えないウインドウとタブ:最大4つのウインドウ(各12タブ)を、1つ表示するか左右に並べて2つ表示でき、次に使うときもログインはそのままです。
- $4.99の買い切り:サブスクリプションなし、アカウント作成不要、データ収集ゼロ。プライバシーポリシーをご覧ください。
画面ミラーリングのほうが向いている場面
ミラーリングは無料で標準搭載、しかもどんなアプリでも映せます。次のどれかに当てはまるなら、ミラーリングを使い続けてください。
テレビに映したいのはウェブサイトではなくアプリ
ScreenCommandが表示するのはウェブサイトだけです。ゲーム、Keynote、写真やお絵描きのアプリ、NetflixやYouTubeのようなアプリは、ScreenCommandではテレビに映せません。ミラーリングなら、画面に出ているものを何でも映せます。
自分が見ているものを、その場の全員にそのまま見せたい
アプリの使い方を誰かに見せる、iPadを使って授業を進める。そうした用途こそミラーリングの出番です。テレビは手元の画面とタッチひとつまで同じに動きます。ScreenCommandが映すのは自身のブラウザで、デバイスの画面ではありません。
Mシリーズ搭載iPadで、モニターにアプリのウインドウを出したい
それなら無料のStage Managerで拡張しましょう。外部ディスプレイに本物のアプリウインドウが表示され、購入も不要です。ScreenCommandはウェブ閲覧のため、そしてミラーリングしかできないiPadとiPhoneのためのアプリです。
お使いのiPadがLightningポート搭載
ScreenCommandはiPadOS 17以降のUSB-C搭載iPad向けに作られています。Lightning搭載のiPadでも、AirPlayか、Apple純正のLightning - Digital AVアダプタを使えばミラーリングはできます。
Sidecar、Duet、Luna Displayをお探しですか?
これらは逆方向のしくみで、iPadをコンピュータの2台目の画面にします。SidecarはmacOSに標準搭載されていて、Macのデスクトップを拡張またはミラーリングしてiPadに表示します。DuetとLuna Displayは、MacやWindows PCで同じことをします。
ScreenCommandとこのページが扱うのは、その反対の方向です。コンピュータを介さずに、iPadやiPhoneの映像をモニターやテレビに映すことです。iPad自体をノートパソコンの追加ディスプレイにしたいなら、探しているのはSidecar、Duet、Luna Displayです。
セットアップ:1つの接続で両方できる
画面をミラーリングする(無料)
- USB-Cケーブル、またはUSB-C to HDMI変換アダプタで、iPadやiPhoneをモニターやテレビにつなぎます。画面がミラーリングで表示されます。
- ワイヤレスで使うなら、コントロールセンターを開いて「画面ミラーリング」をタップし、お使いのApple TVまたはAirPlay対応のスマートテレビを選びます。
- AirPlayを止めるには、コントロールセンターを開いて「画面ミラーリング」をタップし、「ミラーリングを停止」をタップします。
ScreenCommandのブラウザをテレビに表示する
- 同じ方法で接続します。USB-Cケーブルかアダプタ(カーソルの遅延が最小なのでおすすめ)、またはApple TVへの「画面ミラーリング」です。
- ScreenCommandを開きます。画面のコピーではなく、ブラウザがテレビに表示されます。
- iPadやiPhoneの上で指1本を滑らせてカーソルを動かし、タップでクリック、テキストフィールドをタップして文字を入力します。
iPhoneをケーブルで接続するには、USB-Cでの映像出力が必要です(iPhone 15以降。ただしiPhone 16e、iPhone 17e、iPhone Airを除く)。iOS 17以降のiPhoneなら、どれでもApple TVへのAirPlayで使えます。
ケーブルやアダプタの選び方はiPadをモニターやテレビに接続する方法のガイドで、トラブルシューティングはサポートページで説明しています。
よくある質問
iPadを画面ミラーリングすると、テレビに黒帯が出るのはなぜですか?
ミラーリングはiPadの画面を、iPad自身の正方形に近いおよそ4:3の形のまま複製するので、16:9のテレビやモニターでは余った幅が黒帯で埋まります。Mシリーズチップ非搭載のiPadには、これを変える設定はありません。Mシリーズ搭載のiPadならStage Managerで拡張でき、ScreenCommandのブラウザのように外部ディスプレイに独自の映像を描画するアプリは、ディスプレイのネイティブ解像度で画面の端から端まで表示します。
iPadのディスプレイのミラーリングと拡張は、何が違うのですか?
ミラーリングでは、モニターに画面のそのままのコピーが映ります。拡張では、モニターが独自のアプリウインドウを持つ2台目の画面になります。iPadで拡張するにはMシリーズチップとStage Managerが必要で、それ以外のiPadとすべてのiPhoneはミラーリングになります。どのデバイスでも、アプリがモニターに独自の全画面映像を描画することはできます。ビデオアプリやScreenCommandのブラウザが画面いっぱいに表示されるのはこのためです。
iPhoneはミラーリングではなく、モニターに拡張表示できますか?
いいえ。Appleによると、iPhoneに接続したディスプレイにはiPhoneの画面がミラーリングされます。例外は、ビデオアプリのように2台目の画面向けの映像を持つアプリです。ScreenCommandもそのひとつで、iOS 17以降のiPhoneならテレビにデスクトップ級のブラウザを表示し、iPhoneをトラックパッドにします。ケーブルで接続するにはUSB-Cでの映像出力が必要です(iPhone 15以降。ただしiPhone 16e、iPhone 17e、iPhone Airを除く)。Apple TVへのAirPlayならどのiPhoneでも使えます。
iPadをテレビにミラーリングすると、Netflixが真っ黒になるのはなぜですか?
AirPlayの画面ミラーリングは、コピー防止された動画を決して送りません。そのためNetflixやPrime Videoなどのサービスは、音声が流れたまま画面だけ真っ黒になることがよくあります。USB-Cケーブルなら事情が違い、これらのサービスはScreenCommandでテレビに再生でき、Netflixアプリでも再生できます。Netflixは2019年に自社アプリからAirPlayを削除したため、ケーブルがない場合は、テレビやApple TVのNetflixアプリをお使いください。
画面ミラーリングとScreenCommand、どちらを使うべきですか?
テレビにアプリを映したいなら、無料で標準搭載の画面ミラーリングです。ゲーム、Keynote、写真など、自分が見ているとおりにその場の全員に見せたいものに向いています。ScreenCommandが表示するのはウェブサイトだけで、アプリは映せません。ウェブ閲覧ならScreenCommandを選んでください。黒帯なしでテレビいっぱいに広がるデスクトップ版サイト、iPadやiPhoneから操作するカーソル、ログインが残るタブが使えます。$4.99の買い切りで、サブスクリプションはありません。
ScreenCommandはSidecar、Duet、Luna Displayのようなものですか?
いいえ。Sidecar、Duet、Luna Displayは逆方向に働き、iPadをMacやPCの2台目の画面にします。ScreenCommandは、モニターやテレビをiPadやiPhoneの大画面にして、そこにデスクトップ級のブラウザを表示します。コンピュータは関係しません。
価格・ジェスチャー・プライバシーなど、製品に関するそのほかの質問はメインのFAQで説明しています。